成功する女性の教科書
久々にビジネス書を読みました。
成功する女性の教科書 ―世界最大の雑誌社社長が「妹たち」に教える仕事術
- 作者: キャシー・ブラック,鹿田昌美
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/12/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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邦題がひどい
こういう系の本によくあるのが、「成功」とか引きの強い言葉を並べるライフハック的なタイトル。
原作のタイトルは「BASIC BLACK」。
作者(姓がBLACKらしい)が今の状態を手にしたのは、こつこつと自分らしく生きた積み重ねの結果だということを伝えたかったそうです。
内容
作者が経験した内容をもとに、主に仕事関係で充実するためのTipsをまとめたものです。
トピックと解説だけではなく、ケーススタディやすぐに実践できる行動指針もあります。
私はカタカナ苦手なので、読み進めるのが結構大変でした><
気になったトピックを以下に記しておきます。
360°の人生
「360°の人生」 それは、仕事、人間関係、家庭生活、家族といった日々の生活のあらゆる面に意識を向ける人生のことである。
この本が他のビジネス書と違うのは、言うまでもなく女性に特化して書かれていることです。
この一文がそれを象徴しています。
女性には結婚とか出産とか子育てがあったりする。これは逃れられない事実で、それを受け入れる。
家族や友人や趣味や他のいろんなものを充実して、しかも仕事も欲しい。欲張りでもいいじゃない。
全部を手に入れるのは難しいかもしれないけれど、自分が幸せだと思えるバランスですべてを両立すればいい。
そんな風に思いました。
権力
権力についての記述が独特だったので紹介したいです。
ここでいう「権力」とは、肩書きではなく、責任感とかリーダーシップとかそういうものなのかなと思います。
- 権力=常に全体像を見渡せること
- わかるわかる
- 権力=コントロールできること、できないことが何かを理解すること
- 自分にできるのは、自分には変えられないと認めた上で対応する、それだけだ。ふむふむ。
- 権力=闘うべき場面を慎重に選ぶこと
- 最近痛切に感じる。行動を起こす前に十分考えること
- 権力=情報の流れを管理すること
- これは必須ですね。必要な情報が行き渡っているようにすべきだし、不必要に不安にさせる情報は流れてこないようにする。
- 権力=己の強みと弱みを知ること
- 自分の不得意な分野で能力があるふりをしない
- 権力という概念に過剰にとらわれない
- サーバント・リーダーシップなら当たり前?バランスのとれたものの見方を保つ。
- 権力=爆弾を投げる必要がないと知ること
- 真の権力とは、鞭をふるわずしてチームの意欲をかきたて、目標を達成すること。
- 権力=手放すことを知ること
- ミスをしても自分を責めない。何をどう変えればよかったかを考え、二度と同じミスを繰り返さないように学ぶ。
「爆弾を投げる必要がないと知ること」は、個人的にかなりグッときました。
まさにここ1年くらい作り上げてき(てもらった|た)のは、脅しではなく楽しみでプロダクトを作り上げていくことでした。
今も権力とかぜんっっっぜんないけど、チームとしてやっていく中で自然と身に付いたものが整理された感触がありました。